建設業の特色
日本の建設業ほど、自産業の説明に"特殊性"という言葉を多用する業界も珍しいでしょう。
営業、生産、組織、雇用などの面で建設業の特殊性ということが強調されます。
一体、建設業の"特殊性"とはどのようなものなのでしょうか。
以下、他産業との比較、外国建設業との比較という、2つの視座から概観してみます。
建設業は代表的な受注産業です。
一般製造業では自らが企画した商品を・自らのリスクにより見込み生産し、その後これを販売する形をとります。
生産した商品が売れるかどうか、生産者が大きなリスクを負わなければなりません。
その半面、自ら主体的に事業を進めることができますし、商品の売れ行き次第で予想以上の大きな利益を得ることができるというメリットをもっています。
これに対し、受注産業は注文生産が特徴。
注文生産では、まずはじめに顧客から工事の注文を受けます。
品質、性能、価格、納期などの注文内容は請負契約書の形で約束されます。
その後、工事を請け負った建設業者は生産活動に入り、工事を完成し、注文者に引き渡すことにより、契約関係を完了します。
一般の製造業とは逆に、販売が生産集行しているわけです。
このために作ったが売れないという販売リスクは全くありません。
しかし、顧客から注文がない限り、事業がはじまらないわけですから、顧客への依存度が高くなり自ら主体的に事業を進めることができにくいのです。
これが受身の受注産業といわれる所以です。