リストラ、なう! 6
「能ある鷹は爪を隠す」ではないが、着々と自分を高く売れる能力、価値を高めなければならない時が来たのである。
「会社に、フラレルってえのは大変なことだよ」ひょっこり、高校時代の友人が訪ねてきた。
彼は会社のいう"関連会社への出向か"、それともそれを断り、"会社の傘から離れる自立か"で迷った。
そして、彼は"自分で職を探す"という自立を選んだ。
「あの関連会社でもつとは思えんからなあ。
五年後、条件が悪くなってから肩たたきじゃかなわんよ」「よく決心がついたな」と感心すると、彼は即座に言った。
「家だよ、最後の決め手は家次第。
俺は社宅じゃないし、ローンも残りわずかだった。
月に一〇万円近い支払いがあれば、会社のいうとおり、行けるところまで行くしかなかったな」退職が決まると、わずか三か月で社宅を出なければならない、という。
なかには、会社からの縁切りが決まっても、転職先が決まらないまま、社宅を明け渡さなければならない悲劇が起こる。
十年不況どころか、二十年不況といわれているくらい、日本はずっと不景気ですから、リストラはなんだか普通になってきましたね。